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印鑑証明書にどの印鑑を登録しているか分からなくなったとき

「印鑑証明書」と「登録している印鑑=実印」は必ず一致していないと価値がありませんが、印鑑登録をした後に時間が経つと、保有している印鑑のうち、「どの印鑑」を登録していたのか・・・を忘れてしまうことがあります。

ケースとしては、印鑑は手もとにあるが、どの印鑑が登録した印鑑か分からない場合や、引っ越しなどにより、印鑑そのものが無くなってしまったということもあるかもしれません。

対処方法には、大きく分けて2つの方法がありますので、2つの方法をそれぞれ見ていきたいと思います。

印鑑証明書にどの印鑑を登録しているか分からなくなったとき

対処方法その1・・・印鑑証明書を発行して登録印鑑を確認する

手もとに印鑑はあるが、登録した印鑑が分からない場合は、印鑑登録証(印鑑登録カード)を市区町村役場(印鑑登録を行った)に持参して、まず印鑑証明書を発行します。

印鑑証明証(印鑑登録カード)があれば、印鑑証明書の交付そのものには、身分証明書や登録時の印鑑は必要ありません。

交付された印鑑証明書で、登録されている印鑑が「どの印鑑」であるかが分かり、はっきりすると思いますので、あとは、お手持ちの印鑑を確認してください。

対処方法その2・・・これまでの登録してある印鑑を抹消し、再登録する

印鑑そのものが無くなってしまった・・・、あるいは、家の中のどこかにあるかもしれないが、分からなくなってしまった場合は、これまで登録してあった印鑑そのものを抹消して、再登録するという方法があります。

その場合は、新たに登録用に「印鑑=実印」を用意します。すでにお持ちの実印登録用の印鑑でも大丈夫ですが、新たに購入される場合は、ディスカウントストアや雑貨屋さんで販売しているシャチハタや三文判は不可となりますので、ご注意ください。

実印が準備出来ましたら、今度は、身分証明書を持って、市区町村の役場へ向かいます。身分証明書ですが、社員証や健康保険証、会員カードなどは不可となりますので、ご注意ください。

〇写真付きの住民基本台帳カード

〇運転免許証

〇旅券(パスポート)

〇外国人登録証

などを持参すれば、大丈夫です。

あとは、登録している印鑑の抹消手続きとともに、新しく印鑑登録を行いますと、晴れて、効力を持った「実印」と「印鑑証明書」を揃えることができます。(なお、印鑑登録と印鑑証明書の発行には、それぞれ数百円の手数料が掛かります。)

抹消手続き⇒印鑑登録⇒印鑑証明書までの手続きにはそれほど時間がかかりませんが、中~大都市圏は、春先などは込み合うことがありますので、時期により、手続きに時間が掛かったりすることがあります・・・。

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まとめ

筆者も過去に、印鑑登録した印鑑を紛失した苦い経験があります・・・。

「登録印鑑である実印」と「印鑑証明書」は、家の購入やローン契約などの重要な契約に必要とされるものですので、他の銀行員や認印などとは別に、金庫や鍵付きの収納ケースなどで保管することをオススメします。実印や印鑑証明書を悪用される事件は、毎年起こったりしていますので・・・。

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【筆者プロフィール】

浅井美津子

保有資格である宅地建物取引士(免許番号:941700070)・簿記1級・販売士1級を活かし、長年にわたり、不動産、自動車などの売買契約業務から会計業務まで幅広く従事。社会問題から生活に関わる話題などについて、独自の視点で執筆活動も行っています。