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印鑑、印鑑登録カードの管理~トラブル予防策~

実印や認印といった印鑑、印鑑登録証(カード)の管理には十分に気をつける必要があります。

印鑑、印鑑登録カードの管理

信頼できる親類であれば、安全なのでは…と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、親類の方が騙されて自分の実印や印鑑証明書を悪用されるといったケースが近年ありますので、できる限り自分で管理するのが望ましいと言えるでしょう。

以下に印鑑、印鑑登録カードの管理のポイントについて説明したいと思います。

印鑑(実印)

とりわけ実印は重要な取引に利用される印鑑ですので、管理には気をつけましょう。

印鑑証明書、小切手、手形などとは必ず別々に保管しましょう。

できれば、実印は銀行の貸し金庫を利用したり、自宅の金庫で保管するのがいいでしょう。

印鑑証明書

余分な印鑑証明書は取らないようにしましょう。仮に余った場合はシュレッダーなどで確実に処分しましょう。

繰り返しになりますが、実印とは別々に保管するのが望ましいです。

印鑑登録証(カード)

印鑑登録カードと免許証・パスポートなど本人確認ができるものとは別々に保管しましょう。

それらがセットで盗まれた場合には、悪用される可能性があります。

印鑑登録証(カード)も銀行の貸し金庫を利用したり、自宅の金庫で保管するのがいいでしょう。

パスワードの管理

印鑑登録カードとパスワードがあれば、誰でも印鑑証明書は取得できてしまいます。ですから、実印と印鑑登録カードをセットで管理することは可能な限り控えた方がいいでしょう。

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印鑑、印鑑登録カードの管理についてのまとめ

実印は社会的にも非常に強力な効力を持っています。ニュースでも取り上げられるような公正証書による事件でも過去、度々、悪用されたケースがあります・・・。そうなってしまうと、現行の社会の制度では、そう簡単にその公正証書の効力(例えば、多額の借金を背負わされるなど)は取り消すことができません。

仮に取り消すことができたとしても、弁護士などの法律の専門家にかかる費用やそれを解消するための時間など少なくないコストが発生します。

そういったことに巻き込まれないためにも実印、そして印鑑登録カード、パスワードなどはしっかりと管理しておきたいところです。

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【筆者プロフィール】

浅井美津子

保有資格である宅地建物取引士(免許番号:941700070)・簿記1級・販売士1級を活かし、長年にわたり、不動産、自動車などの売買契約業務から会計業務まで幅広く従事。社会問題から生活に関わる話題などについて、独自の視点で執筆活動も行っています。