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黒水牛の印鑑の価格相場~特徴からお手入れまで~

主に東南アジアから輸入され、黒い水牛の角を印鑑の素材として製造されている黒水牛。

黒水牛は、象牙同様、古くから印鑑の素材として使用されており、高級感を漂わせる「黒」い印鑑の代表格として実印や銀行印などの大切な印鑑にも選ばれるなど、根強い人気を誇っています。

今回は、そんな黒水牛について、価格相場からお手入れまでを説明していきたいと思います。

黒水牛の印鑑の価格相場

黒水牛の印鑑を作成した場合、いくらぐらいの費用が掛かるのかという点について、女性用は15cm、男性用は16.5cmをサンプルとして、国内の印鑑販売サイトの価格相場を調査いたしました。(参考記事/「実印の大きさ(規定サイズ)について~女性用と男性用~」)

 黒水牛(女性用/15cm)黒水牛(男性用/16.5cm)
はんこプレミアム¥4,280¥5,280
ハンコヤドットコム¥6,900¥8,000
ハンコマン¥5,340¥6,370
はんこdeハンコ¥4,380¥5,380
いいはんこやどっとこむ¥5,980¥6,580
印鑑市場¥5,600¥6,600
ハンコヤストアドットコム¥3,180¥4,180
印鑑の匠¥4,080¥4,480
平安堂¥18,800¥21,800
はんこキング¥4,762¥5,619
国士堂¥6,780¥5,440
畑正¥15,800¥17,800
相場価格(平均)¥7,157¥8,127

黒水牛の種類について

実は一口に「黒水牛」と言いましても、様々なタイプがありまして、特に購入の際に注目すべき点は芯持ちと芯なしタイプです。

下のイメージをご覧ください。

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芯持ちというのは、ちょうど水牛の角の中心部分を通る芯の部分に近いところから抽出したタイプの印鑑のことを指しています。

なぜ、この芯持ちと芯なしで分けられているのかと言いますと、それは耐久性に大きな影響を与えるからに他なりません。

黒水牛は天然の角から抽出しておりますので、経年劣化とも言うべき症状がどうしても、時間の経過とともに現れる傾向にありまして、それは印鑑の歪みだったり、変形だったり、反ってきたりといった形で目にすることになります。

しかし、その耐久性という面では、芯が通っている、つまり芯持ちの印鑑は、比較的、耐久性が高く、芯なしの方は耐久性が低いということになります。

そういった観点から芯持ちの黒水牛は高級なものとして重宝されているということになります。

現在、日本で流通している、ほとんどの黒水牛の印鑑は芯持ちタイプですが、その中でも、より芯の中心に近く、バランスよく印鑑の中心に沿っているものほど、ランクが高いとされています。

黒水牛の染なしと染め有りについて

黒水牛の印鑑を販売しているお店には、染なしと染め有りという表記があるお店がありますが、これは染める程度の違いということになります。

天然素材である黒水牛の角は、「黒」とは名前がついていますが、その角が漆黒ということは、まずあり得ません。(正確には、全く染める必要のない黒水牛の角もあり、最高級品として希少価値の極めて高い素材になります)

そのほとんどは、ダークグレーのような色合いです。

そこで、印鑑として販売する前に表面の加工のために、人工的に黒の特殊な染め作業を行うのですが、その程度の違いが染めなしと染めありの違いになります。

染なしの方は、天然素材としての黒水牛の素材の良さをそのままに、最低限の染め作業だけという形になりまして、染めありの方は比較的、しっかりと染め作業を行うということになります。

黒水牛の印鑑としての特徴について

黒水牛は象牙やチタンに比べますと耐久性は劣るものの、実印としても選ばれるほど耐久性が高い印鑑になります。

また、朱肉に馴染みやすくキレイな陰影を押すことができるというのも特徴として挙げられます。

ただ、芯持ちの芯の位置が異なったり、染め作業などの影響により、印鑑としてのデザインがお店などでバラつきがある面もあります。

実際に、銀行印として黒水牛の印鑑をA店で購入、実印用として黒水牛の印鑑をB店で購入したところ、かなり雰囲気が違うということがありました。

捺印のしやすさは、それほど大きな違いはありませんので、本質的な意味ではそれほど差はありませんが、見た目の違いについては、販売店によりある程度、差があることを理解しておいた方がいいかもしれません。

また、黒水牛の表面には細かい傷がついていることが多く、目の肥えたバイヤーがいる販売店では、表面のわずかな傷などにも配慮していますが、安すぎる黒水牛の印鑑は、少し注意を払う必要があるでしょう。

なお、白水牛との違いですが、白水牛は別名オランダ水牛と呼ばれていて、牛の種類が違うということになります。

素材の違いとしては、白水牛の方が粘り気が強く耐久性にも優れており、乾燥などによるひび割れも少ないとされていますが、個体による違い、保管方法、経年劣化の進行具合にもよりますので、簡単には比較できないというのが実情です。

黒水牛の重さについて

学校の卒業記念などで支給される印鑑や市販の三文判は、そのほとんどがプラスティックで作られていますが、そうした印鑑とは明らかに軽さが異なります。

極端な例ですが、プラスティックの椅子と天然素材である椅子の重みに違いがあるように、黒水牛とプラスティックでは、素材としての重量感に違いがあります。

とは言え、黒水牛の印鑑が押印するときに苦労するような重さということは、もちろんありません。

黒水牛のお手入れと保管について

天然素材である黒水牛は、日当たりのいい場所や、照明の下、エアコンの風が当たるような所に長期間、さられてしまうと、乾燥して、ひびが入ったりすることがあります。

できるだけ印鑑ケースの中に入れて、日陰で保管することを心掛けた方がいいでしょう。

メンテナンスの方法としては、オリーブオイルなどをひたした布などをケースに一緒に入れておくことで、ひび割れ防止になります。

また、黒水牛は衣類のように虫食いにあうことがありますので、片づけておく際に、引き出しの中に防虫剤を入れておいたり、防虫効果のある椿油などをオリーブオイルの代わりに利用するという手もあります。

まとめ

「黒水牛の印鑑の価格相場~購入からお手入れまで~」と題してお送りしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

黒水牛の印鑑の購入とその後について、読者の方の参考になれば幸いです。

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【筆者プロフィール】

浅井美津子

保有資格である宅地建物取引士(免許番号:941700070)・簿記1級・販売士1級を活かし、長年にわたり、不動産、自動車などの売買契約業務から会計業務まで幅広く従事。社会問題から生活に関わる話題などについて、独自の視点で執筆活動も行っています。